「……ん゛っ、ぅ……っ」
紅蓮の炎の瞳で見つめられながら、逞しい腕でずぷずぷと突かれ、長い指で掻き出される悦楽は凄まじいものだった。
スクアーロの腰は瞬く間に砕けていき、XANXUSの肩に額をこつりと乗せて、彼の手指の動きにすべてを委ねることになる。最早あれこれと考える余力はなく、仮にあったとしても、そんなことに費やすのは勿体なく思えた。
「──っ、ぁ……っ」
「大量に出てきやがる」
「ん゛……ボス、ベッド……汚れちま……ぅ」
XANXUSは些末なこととばかりに笑い、「構わねぇ」と答えると、スクアーロの耳に口づける。銀の髪の割れ目から唇を忍ばせて、耳朶を柔らに噛んだ。
「ぅぁ、はっ……ボス……XANXUS、なんで……今夜は、こんな……優しぃんだ……ぁ?」
「キレイな体で帰ってきた褒美だ」
「──っ、はぁ?」
「浮気は許さねぇ」
「!」
XANXUSの指に秘洞の中を弄られ耳を齧られながらも、スクアーロはたちまち素に返る。
日本で合流した跳ね馬ディーノと、おそらくはもう一人、山本武のことを対象として言っているのだと思うと、剣に対する誇りを汚された気さえした。
「ボスッ、俺は……っ!」
「黙ってろ」
「!?」
大口を開けて怒鳴る準備は万端だったスクアーロは、突然抱き寄せられて目をぱちぱちと瞬かせる。そうしているうち開いた口もそのままに、XANXUSの手で押し倒された。
「──……っ、な、なんだぁ……?」
「これから先も、奴らに指一本触れさせるな」
「う゛お゛ぉぉぃ……いい加減にしろぉ……まだそんなことっ、言ってんの……か、ぁ……っ、
俺を……疑って……っ」
「疑ってるわけじゃねぇ。だがあえて念を押しておく」
「……ボス?」
XANXUSの指が抜けた所からどろりと粘液が零れ出るのがわかったが、今のスクアーロにはそれを意識しているだけの余裕がなかった。
XANXUSがあまりにも真剣な顔で見つめてくるので、口をきくことも目をそらすこともできなくなる。
「お前は俺の物だ。それを忘れるな」
「──な、な……何、言ってんだぁ?」
今、自分はもしかすると──XANXUSから初めて愛の告白を受けているのか?と耳を疑いながら固まったスクアーロは、覆い被さる彼の顔を凝視する。
天蓋ベッドに張り巡らされた赤い天鵞絨のドレープを背景に見るXANXUSは、やはり普段とどこか違って見えた。
「ボス、何か……あったのかぁ?」
※「化身」サンプルおわり
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